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荒井由実

荒井由実_f0209434_10553115.jpg今年の1月に「ひこうき雲」のマスターテープの制作を当人達が振り返るという番組がありました。音楽制作という事には興味があるので、とても面白いものでした。

松任谷正隆、細野晴臣、林立夫達のアメリカンロックグループとブリティッシュロック大ファンの荒井由実という組み合わせの話や、製作中の職場恋愛と荒井自身が言っていた松任谷とのことも、とても良い雰囲気で語られていました。

特に面白かったのは、荒井由実の歌い方の特徴であるノンヴィブラート唱法が彼女のオリジナルなものではなく、プロヂューサーの意向でわざわざヴォイストレーーニングにまで行って身につけた物であった事です。 Beatlesもそうですが、やはり優秀なプロヂューサーというのはすごいですね。

荒井由実_f0209434_10561125.jpgしかし、LPから自宅で 48khzのサンプリングレートでデジタル化したものは CDの音とは全然違います。
今回比べてみて思った事は、CD化する時に 音圧を上げるために Compuressorをかけ過ぎているように聞こえるという事です。 妙に音の間がつまり過ぎていて空気感が薄れ、音が平面的になってしまっているように感じました。 具体的には、CDではヴォーカルが強く前面に出過ぎているし子音が耳に痛い。LPではベースの弦の揺らぎ感が全然違い、弾いている楽器まで想像できると言った具合です。
なぜ 48khzかと言うと、再生ソフトの iTunesがここまでしか対応していないということと、DATがこれでほぼ十分な再生音だということです。私の再生装置では、ほぼこれで LPの音を再現できます。さらに今回発見した事は、 iTunesの性能が上がり、圧縮方式を iTune Plus(256kbps)にするとかなりの線まで行けるという事です。ヘッドフォンで聴くには、よっぽどの物を使わない限り判別は難しいかも。

荒井由実_f0209434_10562787.jpgゆっくり聴いてみると、詩の内容もシンプルですごくいいですね。どこか自分もそのような事を経験したかのように、ノスタルジックに心に響いてくるのです。
ひこうき雲もいいけど、私はこの3枚が好きです。

by adpilot | 2010-04-02 11:34 | 音楽